お世話になった医者の逝去
ショックだ、ひたすらショックだ。
お世話になった防衛医科大の先生が亡くなった。
一緒に仕事をした時期があって、あちらは医師を神のごとく崇める防衛医科大附属病院から来た准教授。腹黒は忙しきゃ医師をも顎で遣う看護師。
お互いに新鮮だったな…
先生のファンはおかしなオバちゃん患者ばかりで、一度診察室に入ると診察終わってんのに話を繋げて居座ろうとする。
先生会いたさにオデコの何だか良くわからない小さなポチッと赤いのを
「せんせぇ、オデコに何かできちゃったぁ」と体をクネクネさせながら湿った目付きで見る63歳。
茶髪でお下げ髪で前髪パッツンの撃墜王。
先生は目も合わせずに「よく顔で洗って下さい」の一言で終わらそうとする
彼女は陰で先生に撃墜王と呼ばれてたくらい、違う意味で特別な患者だった。
外国人のオバちゃんにも色目つかわれてたな、先生。
皮膚科って検体をその場で顕微鏡で見て診断することが有るんだけど、白癬菌(水虫)の生きた姿を見たくて先生の横からズリズリ…ズリズリと顕微鏡を横撮りして覗いてみて、先生に「なんで邪魔するん…」と言われたけど、どれが白癬菌か分からなかった。
そして先生が白癬菌の絵を描いてくれて、
余計に分からなかった。
先生、防衛医科大のが仕事しやすいでしょ
あっちの看護師は教育が行き届いてるからと聞いた時に、こっちの方が笑いがあって楽しいと答えたのが忘れられない。
先生、安らかに眠って下さい、また来世でも一緒に仕事しましょう。もう少し躾の良い看護師になってるかも知れないので。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bdbca81efb6051de8951a82bac6e7c15807bc33
そしてこの医師、死亡確認のため搬送されてきました。至近距離からの散弾銃…内臓出てた…
心臓と肝臓を貫通し無数の鉛が体内に散らばり、
体の殆どの血を失っていた。
患者一人一人を想いながら、医療者の大半が嫌がる在宅医療に全力を捧げていた医師。
なんであんな惨たらしい姿で戻って来なきゃいけなかったんだ…
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