腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

心肺停止から蘇生、家族の声に反応あり

久々、救急やってて良かったなと思えた瞬間があった。


心肺停止で搬送されて来た男性、最初は対光反射無しで救急隊から情報を貰っていたけど、CPAからPEA、そしてROSCした。ドクターが瞳孔にペンライトを当てて確認し、対光反射あり!と声を上げる。それ聞いた瞬間のやってやったぜ感と来たら、医療ドラマ以上。みんな顔には出さないけどね。無表情で内心は、よーしよしよしよし!と思ってる。 


挿管されて呼吸機に繋がれているけど、患者の自発呼吸をアシストするモード。動脈圧を測定する為に手首の動脈にサーフローを留置してAラインを取り付け、搬送時の失禁を綺麗に清拭して病衣を着せる。整ったところで家族をERに入れると、奥さんが「お父さん!分かるー?!」と呼びかける。患者さん、僅かに頷く。
息子夫婦、孫も来て手を握ると握り返す反応あり。バイタル安定してICUに入院。
今、新型コロナウィルスを持ち込まないように、家族は病棟には行けないから、ERで暫しお別れになる。患者を病棟に送って来たあと、ERの前で奥さんが放心状態て座ってた。
パニックで色々と心の中を整理してたんだろうな。声をかけると、今までの健康診断の結果やら、普段の様子やら次から次へと喋る。
こういう時は忙しくても少し手を止めて聞いてあげないと、状況を飲み込んで次への行動が取れなくなる。この傾聴も看護技術の一つ。


もう、この時点で帰宅して冷たいビールをプシュと開たかったけど、まだまだ次から次へと救急車やってきた。疲れたけど、良かったよ今日は良く眠れそう。


焼きそば10人前、一人で食べ切ったチャレンジメニュー…焼きそば好きなので楽勝だった。