腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

ひたすらワロタ、元カレとの遭遇

日曜日なので一般外来は当然無く救急外来のみ。

今日は比較的穏やかな一日で、まったり仕事してた。そこへ医事課から電話があり「連絡無しの直来患者がいます、どうしますか?」


えっとですね、休日って非常勤の先生しか居ないんですよ…当然対応出来ない診療科目が有るから、連絡無しでサプライズ来院ての止めてほしい。


症状聞かないことには対応の可否分からないので、仕方なく受付まで行った。

椅子にハゲ散らかして腹の出た頭の悪そうな臭そうなオヤジと、艶の無い汚い茶髪の頭の悪そうな小肥りのオバサンが座ってた。


なんか見た事ある…

あんなハゲ散らかして腹の出た頭の悪そうな臭そうなオヤジ、知り合いに居たっけ?

オバサンも見た事あるような気がする…


目の前まで行き、まずはヤンワリ説教。

休日は対応出来ない診療科目がございますので、来院前に必ずお電話下さい。


二人ともジッと私の顔を見てる


やっぱりどこかで会ったことあるかも?

どこだ? そう思いながら症状を聞いてERに引っ込んだ。


んー?どこで会った?と色々と記憶の引き出しを開けていたら、医事課スタッフが受診票を持って来た。その名前を見た瞬間、固まった。


防人と出会う前に初めて付き合ったヤツ…

ありゃ二十歳の時だったな…准看取り立てで働きながら高看に進学したころ。


途中から二股を掛けられていて、休みの日にケーキを買って立ち寄ったら、部屋の奥から「誰ー?」と女の声が聞こえ、ドアの前で凍り付いた表情の男。

一瞬で全てを悟った私は咄嗟に「読売新聞でーす」と答え、男は「新聞は間に合ってます」と返事し、私はその場を立ち去った。


その後、電話が何回かあったけど一切応答することなく別れた。


向こうも私に気が付いたみたいだけど、保険情報が生活保護になってた。


いやー、なんていうか、お陰で防人と出会えて今は相手の男の頭の軽さには感謝しか無い(笑)

ほんと良かった良かった、私はツイてる✨


ヤツの診断は前立腺肥大による尿閉、お腹パンパンになる程オシッコ溜まってたので、先生からバルン留置の指示が出た。


一年生に「男性のバルン留置ってしたことある?」と聞くと目を輝かせて「有りません!」とヤル気を見せたので一年生に任せたった(笑)

前立腺が肥大してるから、途中引っ掛かりがあるけど力で押し込んで良いよ、ERにチーマンカテーテル無いから16フレで頑張ってとだけ伝えて。


教科書で男性のバルン留置の手順を確認する一年生。私は最高の悪魔と化したのだった(笑)


痛いよねー、暫く呻き声が聞こえてたけど、最後は医師が押し込んで終わったかな?

あっという間にハルン1000ml引けて、オシッコバッグをジャボジャボ言わせながらお帰りになりました。


さよならー(笑)