腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

患者に寄り添う看護とか

久々、防人と休みかぶったから、休む間無かった。
6時に起きて洗濯、掃除、防人が怪我をしてからリハビリに通ってるので、リハ進捗状況を把握する為に通院同行。そして帰宅してから調理。
料理一切しない防人は、私が居ないとカップラーメンしか食べないので、夜勤で不在の時用に作り置きをする。


春雨サラダ、キュウリとモヤシ多め。


ゼンマイ、これ食物繊維豊富なので頻繁に作る。


切り干し大根の煮物。自家製干し椎茸、干し舞茸入り。


鍋の季節になるとキノコ類は高騰するので、安くて日差しの強い夏にせっせと干して蓄える。
干し舞茸、干し舞茸などは売ってるものって機械干しだから、水で戻しても硬く風味も弱い。自分で作る方が安くて美味しい。



昨年はコロナ元年で、実習、インターン、高校生の職業体験学習が全て中止だったが、今年は感染防止対策しながら例年通り行われてる。
ドラマの影響かERを希望して来る子が多い。一通り仕事の内容を説明した後に、実習やインターンの場合はどうして看護師を目指すのか聞いてみると、困っている人の為になりたい、寄り添いたいという返答が大半だ。ERならではの命は等しく重いから、全ての命に全力を尽くしたいと答える子も居る。


国試受かって現場に放り出されたら、そんな綺麗な気持ちも消える。今はいいよ、どうやったら患者の為になれるか考えてキラキラしてるのも。


新卒で国立に入り、オペ室に配属された。
心臓血管外科手術に付くようになってエリートと言われていたけど、患者に寄り添うなんて考えた事もない。失敗が許されない医師のストレスを思いっきりぶつけられて、五百円玉ハゲをいくつも作って、しまいには手術台に横たわる患者が肉の塊にしか見えなくなった。


それに命の重さは等しくない。社会的弱者と言う名の特権階級は、国に守られ些細な事でも受診しに来る反面、その特権階級の暮らしを支える納税者の多くが、受診料をためらい体調不良を看過し、手遅れの状態で搬送されてきて、やるせない気持ちになる。命の選別を国と行政がしてるんだよ。その現実に直面した時に世の中の理不尽さに目を瞑って、模範的社会人を演じないとやっていけないのが医療従事者だ。


だから暇を持て余して何でもないのにやたらと受診したがる、医療費タダの輩に対して冷たくあしらうささやかな仕返しする。そんなダークな遊び心でもないとやってられない。