腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

久々のアンプタ(腕、脚などを切断する手術)

うちの病院、終わりかも知れない(笑)
退職願いを捨てられ続けて何度年越ししたか分かんないけど、大手グループ病院なのにこんなに経営傾くって、やっぱり院長馬鹿だと思う。やってることセンス無いもん。


今年の夏のボーナス以降、オペ室から中堅看護師が大量辞職して、今残っているのが一年生、二年生の若手新人ばかり。出来るオペも限られてるのに、救急断るなと来た。


こっちにしてみれば、救急車収容して実際の患者診てみたら、救急隊から貰っていた情報よりも遥かに重症で緊急オペが必要な事もある。


出来なければ転送先の病院を見付けて受入れてもらう交渉をして、その間に患者の息の根止まったら重大な責任問題になるから、緊張感ハンパない。


病院が人手不足で医師も看護師も不足した中で弱体化したところに、救急断るなはナンセンス以外の何物でもない。
馬鹿の頂点だと思ってる。一度でも良いから儲けよりも患者の生命と予後を考えてみやがれ。


救急隊にしてみれば、病院に患者降ろせば後は責任無いから、収容許可もらう為に言い方悪いけど嘘つくことだってある。


昨夜の夜勤もそうだった。下肢動脈閉塞疑いで、血栓溶解療法と安静入院で対応出来そうなニュアンスで収容依頼を掛けてきた某分署の某方(こいつ嫌い)


収容してみたら動脈閉塞の時期はとっくに過ぎで、両脚大腿部から壊死してる…アンプタだ…アンプタが必要だ…。当直の若いドクター、経験が浅くて狼狽えてしまったので代わりに画像診断のオーダー入れて、点滴と採血。採血はアンプタ必至なので血型とクロス、感染症検査項目も含め山程採った。同時にオペ室とICUにも連絡入れたら、アンプタ出来る整形ドクター居るけど、オペに付ける看護師が居ないと来たもんだ。


看護管理に電話して説明し、折返しの電話指示待ちしたら、毒吐きナースって元国立のオペ看だよね?アンプタ出来るよね、病棟からERに応援出すから、オペ室入ってとか寝言言ってる。
いやいやいや、オペ室から離れて長いんだよ、いきなり入って出来るわけねーだろと言い返そうとしたら電話切れてた…。
仕方なく中央オペ室入って一年生二年生に指示出して機械台を緊急で展開させたわ。
後は執刀するドクターと打ち合わせして、機械出し(先生の隣でメスとか出す、ドラマで観るアレ)を自分でやり、口頭指示で一年生二年生を外回りさせて動かすことで合意。本当は外回りって先輩の仕事なのにー。


何だかんだでバタ付いたけど、患者到着から1時間半後にアンプタ術開始。
あー、歳も歳もだから機械の先端が良く見えない。老眼始まったのにまさか、しかも夜中にオペの機械だしするとは思わなかった…


そしてクタクタに疲れてヨが明けたのだった。
夜勤も開けで退勤する前にICUに立ち寄り、患者の様子を診ていった。バイタル安定していて一安心したよ。


改めて思う、この病院終わりだ…
あり得ない。早く逃げなきゃ。


帰り着いて冷蔵庫の余り物を入れたお味噌汁作ってご飯食べよ。

賞味期限切れのかまぼこ
かぼちゃ
業務スーパーの冷凍ほうれん草
干し椎茸


あとは沢庵と納豆で頂きます。