腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

生活保護受給者の頻回受診

これ、外来業務に従事してると医師や看護師だけでなく、医事課さん達もイラっとするやつ。

生活保護受給者の頻回受診はだいぶ前から問題になっていて、研究もされてる。

わざわざ研究しなくても現場じゃ分かってたことだけど客観的にデータ化することで、単なる「感想」から「事実」として認識されるので、面倒くさいけど研究するんでしょーね。お疲れ様です。


記事の通り社会的な孤立が頻回受診の原因になってるというのもあるだろうけど、やっぱり何回来てもタダっていうのがヤバいんじゃないの?

うちでもマークされてる生保ジジイなんか、少し血圧が心配だから測って欲しいとか、血糖値が正常か知りたいとか、毎日毎日よくまぁ次から次へと口実を考えては来るよ、あれ窓口負担1000円取っただけでも来なくなると思う。

社会的孤立で味わう孤独感や自分の存在への無価とか、そんなセンチメンタルを埋める為に病院にやってくるのは、そこが無料であって、仕事上話を聞かなきゃ行けない医師、看護師が居るから。


そして保護されてるのに、生活保護を安定収入かなんかだと思っていて、感謝や謙虚さも無い。だから、病院にくるとスタッフに偉く横柄というのもあるあるパターン。


とここまで問題になってる生活保護受給者の事を書くと、みんなそうなん?と思われてしまうと困るので、真逆のパターンも紹介しとこ。

私が以前対応した40代女性、生活保護受給者で救急搬送されてきた人。重量級の体格でストレッチャーの柵が上がらない、溢れんばかりの体格。

よくある好きな物食べて楽な生活をしていて太ったわけじゃなく、病気でそこまで太ってしまったケース。昔は立ち仕事をしていて自立していたが、体調を崩し精神疾患になり、挙げ句太るホルモンがドバドバ出る副腎の病気になってしまった。しかし本人は生活保護を受け始めていたから、申し訳なくて病院に掛かれないと引き篭もってしまい、体調ボロボロなのに再就職したくて、極度の食事制限でダイエットしながら求人みてたらしい。

その時は流石に医師が説教垂れてた。ここまでがまんするヤツあるか!そして大学病院に転院搬送した。あ、今その人は副腎の腫瘍摘出して体型がもとに戻って社会復帰してる。

ここまで謙虚すぎると病気拗らせてしまうけど、本来の生活保護って社会復帰するまでの間、一時的にサポートを受ける制度であることを、役所の窓口でも教育しないと駄目なんじゃね?

あと生活保護だから無料ってのはおかしいと思う。

誰だって体調崩せば生活費から医療費捻出して受診するわけだし、納税義務免除され生活扶助を受けてる生活保護受給者だって、医療費は生活費から出すべきじゃないの?今の若い人達なんか生活保護の受給額よりも少ない生活費の中から工面して受診してるのに。