腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

医療費50兆円

もう、ヤバいぞ、この国は


現場に立っていても、必要の無い受診が9割なんだよね。いい歳した大の大人が、調理中にスライサーで指を削ったとか。そんなの洗って何でもいいから巻いておけと言いたくなる様な軽症なのに、夜間に急いで処置してもらいにくる。
あの、昭和には何処のご家庭にでもあった薬箱を持たない家が令和は大多数なので、薬箱代わりに病院を使うのね。


窓口負担のない小児医療や生活保護受給者ともなると、そこに輪を掛けて酷い。
一日に2回も救急車でやってくる生活保護のアル中なんかは、毎度毎度、笑いながら「俺、馬鹿だよ、またやっちゃった〜、腹水溜まって苦しいよ〜」と来る。ムカついたから入院出来る部屋が無いといって家に帰したら、夕方になってビール飲んで腹水てパンパンになって再び救急車で来た。断れば良いんだけど、非常勤の医師が知らずに取っちゃうんだな…。腹水抜いて欲しいとか笑ってるから、非常勤の医師ではやらない事になってる、そして入院する部屋は無いといってまた家に帰した。
その時に「週明けにならないと常勤医来ないから、それまではこれ以上腹水溜まるような事しない方がいいよ、週明けまで何も出来ないから次に救急車呼んでもウチは受けないからね?」と、般若よように睨みつけて帰した。
若い新人ナースにも、ああいうフザケた糞みたいな奴にヘラヘラ笑顔を見せるなと指示しといたし。


あのね、数年前に経済的な理由で抗がん剤治療を諦めて尊厳死を選んだ患者さんが居るの。
医療費が高くて、生活がキツくて、生活保護の受給を考えてたし、私も勧めた。
でも受給するには持家を手放してそのお金を使い切ってからじゃないと生活保護は受けられない。
そうすると妻や子供が住む場所を失うからという理由で治療そのものを断念して、徐々に蝕まれて亡くなった患者。


うちの今月のオペの予定表見ても、生活保護受給者ばかりだよ、オペ受けるの。
働いて納税する方は、経済的な理由で生きる事を断念してしまうの。


この国は、働いたら負けなんだね。