ドアが開いた
先日の夜勤、当直医は天龍源一郎と私、そして仲の良い姉さんと3人だったから、最初は忙しいながらも笑顔は絶えなかったんだよね。
エレベーターに乗ったら天龍源一郎が一緒に乗りたそうに小走りで近付いて来たから「閉」を音速連打してドア閉めてやったり、大人の大人気ないおふざけで笑ってたのに、日付変わる頃か、バックヤードで姉さんと天龍源一郎と3人で座って喋ってた時に、外来通路へ出るドアが突然ガタガタと音を立てて10センチ程開いたわけよ。
守衛さんかと思ってドアを開け、外来通路を見たら
誰も居ない。
天龍源一郎が「ヤバいやつ?」と顔を引きづらせてる。
実はこの日の日勤帯の病棟看護師達から聞いたんだけど、集中治療室で常勤ドクターが突然大声で
「あなたは2日前に亡くなったの!こんな所に来ないで!あっち行って!」と誰かに向って怒鳴ったんだって。
亡くなった事がまだ分からなくて院内をウロウロしてるんだろか…。
セキュリティカメラに黒い影かゆっくり横切るところが映ったり、誰も居ないトリアージ室のナースコールが鳴らされ、救急ピッチにコールが掛かったりと病院は本当に色々とあるから、今更なんだけど…
因みに古巣には腹黒がまだ学生だったころから布を被され白線の内側に一本だけ立つ、ひとりで動く点滴スタンドがある。
処分出来ずに旧館にずっとある。
その昔、ナースステーションの前を点滴スタンドだけがスーッと移動してエレベーター前で止まるというのを何度も繰り返したから、お祓いを呼んだやつ。
リアル肝試しだよ…
ハイハイとあしらえる時ばかりじゃなくて、強い怒りを感じる時もあるし…
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