夜勤入明け入明けの疲れが溜まってゴロゴロしてたら母親から電話来てビビった…
声聞いて最初誰かも分からなかったし。

生後３ヶ月の私を会津のお山に捨てて来たのに、今になって何か用だべか？　

看護師やってるんだってね、結婚して旦那さんは自衛隊の偉い階級の人なんだってね

↑電話番号含めて叔母から聞いたらしい。

兄の会社は倒産し、今は勤め人だとか、妹は曾てAvexからデビューが決まっていたのにデキ婚して、離婚再婚を繰り返し、父親の違う子供達を抱えてパートでカツカツの生活してるとか、父は大腸がん、母は心筋梗塞で健康を損ねたとか、
聞いてもいないし興味もない家の事を喋り捲くる生物学上の母親。

私の人生は順風満帆に見えるんだろうね。

でもさ、高校卒業式終わった日には家から立ち退くよう言われて追い出されて、行く当ても無く病院の住み込み下働きの求人に救われた。

患者の下の世話をしながら准看免許とって、准看で働きながら正看免許とって、地を這う様な生活をしてたのに、私が家を出た後どんな風に生きてきたかを聞く訳でもなく、今の恵まれた穏やかな生活しか興味無いんだね。

私の部屋として使ってた納戸に、妹と２人で入り、バイト代貯めて買ったＣＤプレーヤーとかＣＤラックを蹴り倒して滅茶苦茶に破壊して、止めに入った私の髪を掴んで引きずり倒して２人で踏みつけて笑いながら「出ていけゴミ女！」と罵った事、全ての事。私はかつての受けた仕打ちを忘れてないよ。
そう電話口で伝えると、いやだ、そんな昔の事を蒸し返して…と口籠る母親。

痛すぎて思い出すと今でも心が壊れそうな日々だったから、記憶から排除して生きてきたのに。

どうして生まれたばかりの私が憎かったかも知ってる。父方の祖母は日赤の従軍看護婦だった、とても厳しい人だったから、好き嫌いや男性への依存心で周囲の人へ態度を変える事に対して注意を受けたんだよね、父と結婚する前に。
その祖母に、生まれたばかりの私が似てたから。ただそれだけの事で気に食わなくて子供を捨てた幼稚な人。

で、なに、頼れる子供が居ない？
居るじゃん、色んな意味でアナタにそっくりな娘が。

頭に来たから今日は晩御飯に、昔婆ちゃんがよく作ってくれた名もないジャガイモ料理でも作るか。芽が出てきちゃったし。