腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

やたら長寿を賛美するな

あっという間に3連休の最終日になってしまっただ…


昨日は、防人の件で急遽受診をしに他院へ…

うち、土曜日は皮膚科外来やってないからね。

なんだかね、3〜4ヶ月前から口唇に黒い出来物が出来て、徐々に育ってた。

口唇にもメラノーマて出来るし、もしそうなら厄介だから。そして皮膚科はダーモスコピーで視診して必要ならバイオプシーやらないと分からない。

なので、嫌がる防人を無理矢理車に乗せて隣市の総合病院へ行ったのだった。


簡単に言うと、もし悪性の皮膚腫瘍で、アレ?と思う頃にリンパに入り込んでたら困るから受診したわけだ。結果、経過観察で来月また行き、育っちゃってたら検査になった。


しかし土曜日も外来やってる病院は漏れなく激混みなわけで、見渡す限り高齢者だ。

厚生労働省発刊の国民衛生の動向という年1に出る資料で75歳以上の後期高齢者一人あたりの年間医療費が平均92万円以上。

内訳は現場に居るとよく分かる。まず元気でピンピンして医者通いなど無縁の働く高齢者はごく一部で、あとは加齢による身体機能の低下を保険で治療しようとしているだけ。


人口を示すグラフは若年層が少ない逆三角形…

これでは若者が気の毒過ぎる。

菅元総理大臣が在任中に成立させた法案、後期高齢者の医療費窓口負担を2割に増額するという政策が今月から始まり、若者の負担を軽減する政策にシフトして行きたかった菅さんの素敵な置土産だと思うんだが、

どうも世間じゃ無駄に長寿を賛美する「高齢者を大切にするのが日本人の美徳」という同調圧力が猛威をふるってる。


高齢者を大切にするのは別に良いけど、健康寿命の長い人は元々それなりの生活様式だった。その他の人達は老いてから老後を健康に楽しく過ごす為に必要だと言って、何だか良くわからないサプリを宣伝して高額で売付ける通販番組なんかを暇に任せて一日見ていて、そんな環境の中で高齢者自身が老性自覚という感覚を失いつつあるのね。元々体を動かしていた人とは違うし、同じようにはならないと理解出来ない。

だから当たり前の老化現象を受け入れられずに通院しては痛みを取ってもらおうとする。腎機能が歳相応に低下してるのに、食事内容は中年期のまま。食事内容を変えるよりは薬で何とかして貰おうと考える。自腹で高額サプリならいいけど、不可逆的に低下した体を若者の血税で貪欲に治療しようとする。


こんな高齢者が増える一方なのに、安易に長寿を賛美するのって、なんなの?

98歳にもなって現役で仕事してる凄い人も中には居る。その人達は神に選ばれし者達なんだ。何かに強く使命感があって自分を保っていられる人達だ。

その身体的健康面だけの真似をさせなくていいんだよ。


別に年寄り○ねとは言ってない、いずれ起こる事を受け入れる知性を持って欲しいだけ。