腹黒ナースの毒ガス室

看護師が猛毒を吐き散らし、毒ガス抜きをする空間です。

患者からの暴力

ここ最近、立て続けに患者からの暴力でスタッフが前歯脱臼したり、痣を作ったりというトラブルがありまして、連日の会議会議会議、そしてまた出口の見えない会議が続き、しまいにゃ院長が倒れて、ちょっと復帰は難しい窮地に立たされております。


院長が降りるとなると、代わりの院長が必要なので、院長の旧友が代理を務めてくれますが、早急に正式な就任を任せる人を探さなきゃいけない。


一応、親戚縁者皆医師という家系なので、甥にあたる人がどうやら就任するっぽいんですが、院長の人柄でここまで成長した病院を、さて上手く舵取り出来るのだろうか。


患者からの暴力…これ、医療者にとって理不尽で、ここをスタッフを守りながら病院の不評を買わないようにするには、結構難しい。


医療者から患者への暴力…最近も精神科病院で事件があったけど、決して許される事じゃない。
しかし、患者や、患者家族から医療者への暴力は、医療者が結局泣き寝入りをする事で収まっている事が殆どなんだよ、これが。私も頭髪を鷲掴みされたり、蹴りを入れられたりしたことあるけど。


認知症であってもクリアであっても、男性患者から女性看護師への暴力が圧倒的に多くて、取り敢えず人員配置を変えて、病棟の男性看護師を2名ばかり外来に降ろして貰うことで様子を見ることになった。


とくにジジイの看護婦イジメは酷いし、今回立て続けに起きた患者→女性看護師への暴力が原因で、外来看護師が2人も退職してしまう。
警備員を夜間だけじゃなく、日勤帯にも常駐させたり、医療者への暴言暴力は通報ほよび出禁にする旨を書いた貼り紙も廊下にデカデカと貼ってみたけど、結局は一昔前に患者を患者様なんて呼ばせた厚生労働省が悪いんじゃないの?ここ10年程は、患者様じゃなくて患者さんと呼ぼう、なんて厚生労働省から患者の呼び方の変更と意識改革の推奨が打ち出されたけど、今更、そんなの効果あんのかね。


患者様は偉いという根拠無き尊大な態度は、もう変わらないんじゃないの?
患者も医療者も偉くもなけりゃ、へつらう必要もない。お互いにイコールで良好な関係を築くなんて、この国では最早不可能な気がするよ。